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明治村:川崎銀行本店 [風景・建物]

川崎銀行本店2.JPG

川崎銀行本店:ライトアップ2.JPG

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明治村にて川崎銀行本店を撮影。上から順に、昼間、ライトアップされ池に反射、ライトアップ&花火(2枚)。

この建物は、東京日本橋のシンボルとして永い間人々に親しまれてきた川崎銀行本店の正面左端の外壁部分である。昭和61年(1986)新社屋建設のため解体されたが、新しく建替えられた社屋にも中央玄関部分や柱部分などに当初の石材が保存再利用されている。

この川崎銀行本店の建物は、ルネッサンス様式を基調としており、当時の銀行建築の中でも規模が大きく、構造は鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造、外壁は御影石積で地上3階地下1階建、間口38m、高さ20mの堂々たる建築であった。関東大震災以前の大正10年(1921)に起工され、実に6年間の工期を費やして昭和2年(1927)に竣工した。三層に構成されるデザインは一階を基壇として取扱い、二階と三階はコリント式の角柱が通され一体とされるが、二階窓枠に円弧形ペディメントを加えるなど開口部の意匠を違え、外観にリズムを持たせている。また出入口にはドリス式円柱が両脇に建ち、軒上部に紋章が飾られる。
設計者の矢部又吉(1869~1927)は、ドイツのベルリン工科大学で建築を学び、帰国後多くの銀行建築を設計したが、この川崎銀行本店はわが国における本格的な石造建築の代表作品といえる。

 


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